ForkwellのおおかゆかさんとStartup Datingで話した。

興味本位で登録していたFacebookグループ”Startup Dating”でForkwellの話を聞くことが出来るというので、初めて参加してみた。

http://www.startup-dating.com/2012/01/startupdating-salon/

ココでForkwellディレクターのおおかゆかさんや、アメリカのスタートアップの環境に詳しい方々から非常に濃い話を聞いたのでまとめてみる。

Forkwellの話

  • 最初からシリコンバレーで使われる事を念頭に置いているので、デフォルトの言語は英語・サーバーはAWSの西海岸リージョンを使用している。
  • スキルのあるエンジニアが一つの会社に縛られることなく、プロジェクトを渡り歩ける様にしたい。
  • 登録者のスキルに+1出来るのはFacebookで友達になってる人だけなのでレピュテーションの信頼性が高い。
  • スキルのロゴに自動的にフォントを適用するなどデザインには相当こだわってる。
  • 将来の求人サービスは、あまり「求人スパム」的なものが来ないような仕組みを作りたい。

おおかゆかさんから聞いた話

  • 今、Slerの若い優秀なエンジニアがどんどんWeb系の起業に転職している。
  • 最近、SI案件で大きな失敗の事例が増えているのは、優秀なエンジニアが逃げ出してるのもひとつの要因では?
  • PG/SE/PMみたいに職種分けされる事にエンジニアが嫌気を感じている。
  • 私はドリコムでソーシャルゲームの開発も手がけていたが「自分のサービスが億単位の金を動かしている」のを体感するのは一度経験する価値がある。
  • 「日本のデザインはアメリカではうけない」とか言われているけど、私はそうは思わない。nintendoのコンテンツなどアメリカでヒットしている日本のデザインはある。

アメリカのエンジニアの環境の話など

  • 日本のエンジニアは優秀な人が多く、アメリカに行けば年収600~900万は見込めるのに日本の仕事に満足しているのはもったいない。
  • 日本のエンジニアの技術力は、米国のエンジニアと比較しても遜色はない。
  • 英語が不自由でも、技術がある人を欲しがってる会社は西海岸にはたくさんある。
  • 日本のエンジニアは「オープンソースのコミッタになった」とか、「〇〇のライブラリを公開した」とか、技術者としての名誉を得ることへの関心は強いが、経済的な成功を得る事への関心が低すぎる。
  • エンジニアはもっと自分のプロダクトや、技術がマネタイズされる事へ関心を持って欲しい。

僕が話したこと、思った事

  • 技術者がマネタイズに関心が薄い理由は、SIerとか長らくシステム部門が「コストセンター」として扱われてきた事が大きいと思う。仕様を削る、人件費を削るなどコスト削減に強いエンジニアは周りにも多いけど、「こういう機能つけたら利用者数増える」とか「アクセスログからしてこの機能は使われてないからテコ入れしたい」みたいな事を考えるエンジニアは少ない気がする。
  • 日本のエンジニアが「アメリカに行って稼ごう」と思わないのは、「日本でもそこそこの給料がもらえる仕事が十分にあるから」と、「プログラミングや開発といった行為が十分楽しいので、その職種につける事に満足してしまうから」かなぁ。。。
  • でもこの前エルピーダが倒産した時の竹内健さんのtweet、これこれを見て、エンジニアももう少しお金ハングリーな方がむしろ技術スキルが上がる様な気がしてきた。
  • 金稼ぎに興味が無いことはエンジニアに限った話でないと思う。 ただ、「ITでお金を稼ぐ」事は「ITエンジニアの雇用を生む」「ITエンジニアのキャリアを積む機会を作る」事に繋がるから、結果的に「IT業界に貢献する」のは間違いない。「OSSに貢献する」とか「〇〇の本を執筆した」以外にもITや社会に貢献する方法はある。
  • おおかゆかさんはディレクターなのにRubyもScalaもPythonも出来てカッコイイ!」と思ってたら、元々エンジニアとして参画してたけど、ディレクション担当になりそのまま今のポジションに落ち着いているようです。(garbsさんは代表取締役以外全員エンジニアなのかな?)

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